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 どうも。遅くなってしまいましたが、webラジオ「アリス@幻想郷通信局」第13回を公開しました。
 
 今回が2008年最後の放送となっております。まぁ、いつもと変わらずな放送ですので、お暇なときに聞いていただけたらと思います。

 来年、2009年も引き続きラジオをやっていこうと思いますので、変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
 それでは、第13回をお楽しみくださいませ。

  虹階



    名探偵レミーリャック・スカーレット
              〜怪盗サー・マリーからの挑戦状


解決編

 それから数分後。
「なるほどね。わかったわ」
「本当ですか!」
「ふふ、わたしを誰だと思っているの? 名探偵、レミーリャック・スカーレットよ?」
 レミーリャックは咲夜に紙切れを渡すと、新しく淹れられていた紅茶を一口飲んだ。
「わたしにはさっぱりなのですが……」
「ふふふ、咲夜も私の助手としてもう少し腕を磨きなさいよね」
「はい、精進いたします……それで、もう解決されたようですが」
 レミーリャックは得意顔でうなずいた。
「もちろんよ。じゃあ、わかっていない咲夜に解説してあげるわ」
「よろしくお願いします」
 レミーリャックは紙切れの裏に暗号を書き写し、その横にアルファベットを書き始めた。
「この数字はアルファベットの番号を表しているのよ。で、分割してみると……

7 26 10 20 17 4 8 18 7 17 8 13 4

となるでしょ? これをアルファベットに置き換えると……

g z j t q d h r g q h m d

となるの」
「……これではさっぱりさっぱりなんですが……」
「そう。これではまだ意味をなさないの。で、次にサー・マリーから与えられたヒントを考えるの」
「えっ!? ヒント、ですか?」
「そうよ。ヒントは文中にあるわ。ヒントとは、『三歩進んで二歩下がりながら』ってところね」
「ほぉ、魔理……じゃなかった、サー・マリーも律儀ですね」
「で、このヒントを現れたアルファベットに適用する。gから三歩進むとh、i、jでj。二歩下がるから、i、h。つまり、gはhとなる。これを全部に当てはめれば……」
「え〜と、つまりは次の文字ってことですから……h、a、k、u、r、e、i、s、h、r、i、n、e……hakurei shrine。あっ! 博麗神社ですか!」
「ふふ、そうなるわね」
「では、早速行ってまいります!」

・・・・・・

「ほれ、魔道書だぜ」
 博麗神社で霊夢とお茶を飲んでいたサー・マリーこと魔理沙は傍らにおいていた本を咲夜に渡した。
「ありがとう……って言うのも何だか変ね」
「なぁ、そろそろいいんじゃないか?」
「ん〜、まだまだお嬢様は飽きていらっしゃらないしねぇ。もう少し付き合ってくれるかしら?」
「まぁ、わたしは公におまえんところに入れるんで、それはそれで良いんだがな」
「ん〜、それは許可しているけれど、弾幕ごっこは控えてよね。小悪魔が耐えられないわ」
「そうか? 臨場感があっていいだろ」
「あんたはいつもやりすぎなのよ」
 そばで聞いていた霊夢はお茶をすすりながら、はぁとため息をついた。
「へへっ、今度は少しだけ手加減してやるぜ」
「じゃ、今度手加減しなかったらあなたの胸に銀の刃が生えることになるので、よろしくね☆」
 にっこりと笑う咲夜の顔を見て、少し青ざめながら魔理沙は、
「ど、努力するぜ……」
 そう言わざるを得なかった。

  終わり

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 ということで、正解は博麗神社でした。

 月曜日に解決編を公開すると言っておきながら遅れてしまいました。申し訳ないです。
 同じ問題を mixi でも行なったのですが、かなり難しかったようで、解答者1名、正解者1名という結果でした。
 ただ、次回があればまた挑戦したいと仰ってくださる方もおられたので、もう少し続けようと思います。

 次回はもう少し難易度が低くなるように調整しますね。

 虹階



    名探偵レミーリャック・スカーレット
              〜怪盗サー・マリーからの挑戦状


「お嬢様〜! 大変です〜!!」
 夜の帳も降り、幻想郷を闇が覆いつくそうとする頃、湖のそばにそびえる紅い館、紅魔館に静寂を打ち破る声が響き渡った。声を発したのは、名探偵レミーリャックの助手を務める(決して強制ではない)、十六夜咲夜である。
「お嬢様、大変です! またサー・マリーにしてやられました!」
「まぁ、落ち着きなさい、咲夜。この安楽椅子探偵である私にかかれば、咲夜から血を吸うよりも容易く解決よ」
 ふふふ、と笑いながら“名探偵”レミーリャックはいつもの安楽椅子に背中をあずけながら紅茶を一口含んだ。
 ふぅ、と一息ついたところで、レミーリャックは咲夜から詳しい話を聞くことにした。
「で、状況を報告してくれるかしら」
 咲夜はエプロンポケットから手帳を取り出し、パラパラと捲った。
「え〜、被害ですが、いつものようにパチュリー様の書斎から魔道書が奪われました」
「相変わらずね」
「はい……パチュリー様のセキュリティー魔法も何のそのですし。小悪魔に至っては、サー・マリーとやり合って怪我を負っています」
「大丈夫なの?」
「はい。現在パチュリー様が手当てをしていらっしゃいます」
「なら、安心ね。で、今回も?」
「はい。このような紙切れを落としていったそうです」
 咲夜はエプロンポケットから紙切れを一枚取り出し、レミーリャックに渡した。丁寧に四つ折りにされた紙を広げると、レミーリャックは急に真剣な顔になった。
「ふむふむ……いつものような暗号で私に挑戦ってわけね」
「はい」
「で、パチェは何て言っているの?」
「えぇ、『めんどくさいからいらない』と言って、わたしにその紙切れを託されました」
「そう。ならば名探偵であるこのわたしがスパッと解決しておかないといけないわね。しかし、サー・マリーも暇よね。わざわざこんな紙切れを落としていくなんて。足が付くのを覚悟でしょ? これを考えているサー・マリーの顔を見てみたいわ」
「お嬢様、それは言ってはいけない大人の事情ですよ……」
 咲夜は苦笑いをしながらも、真剣に紙切れと向き合うレミーリャックを見つめていた。

・・・・・・

 さて、ここでサー・マリーからの挑戦状!
 あなたは無事この暗号を解読し、サー・マリーからパチェの大事な大事な魔道書を取り返すことができるでしょうか?

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 おまえの大事な魔道書を頂いたぜ。
 取り返したければ、三歩進んで二歩下がりながらトロトロ来るんだな。
 「72610201748 187178134」
                              怪盗サー・マリー

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 どうも。最近小説風暗号解読のHPを見つけまして、それに触発された一風変わったSSとなっております。東方で探偵と言えば、やはり緋想天でのレミリアを思い浮かべますよね! ってことで、レミィには探偵となってもらいました。名前はシャーロック・ホームズっぽくしてみましたが、かなり無理がありましたね……

 mixiでも同じSSを公開したのですが、残念ながら今だ解答すらもらえていない状況です。二重になっているためちょっと難易度が高くなってしまったのかもしれません。

 もしお分かりになりましたら、web拍手やメールでお知らせください!
 解決編は月曜日に公開いたします。

 虹階



 どうも。ちょっと遅くなってしまいましたが、webラジオ「アリス@幻想郷通信局」第12回を公開いたしました。
 今回はSecond Party!! 虹階として最初の放送であるにもかかわらず、東方Projectについて語ろうのコーナーネタを用意しわすれてしまいました……
 そんなわけで、第12回はフリートークの回としました。結果、これまでよりも東方色が薄くなりました。まぁ、それでも少しは東方らしくを心がけて収録しましたので、お暇な時に聞いてみてください〜!

 クイズも変わらず出題しましたので、みなさん答えてみてくださいね! 今回はそんなに難しくはないはずです。普通にストーリーモードを遊んでいれば答えがある部分はわかりますので〜。

 それでは、webラジオ第12回をお楽しみくださいませ〜。

  虹階

2009年1月

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